「老齢年金の繰り下げ受給やiDeCoは得か?」という質問者へ

「老齢年金の繰り下げ受給ややiDeCoは得か?」という質問を多くいただきます。
プロとしての回答はいつも「わかりません」としています。いや、むしろプロだからこそ「わかりません」なのかもしれません。

繰り下げ受給をすると年金の年額は上がり、一見お得に見えてしまいますよね。しかし年金額が増えることでこのような影響も出てきます。
住民税が増額となる場合がある。(地方税)
所得税が増額となる場合がある。(所得税※国税)
受診時に支払う医療費の負担割合が増える場合がある。(健康保険、後期高齢者医療保険)
支払う介護保険料が増額となる場合がある。(市町の介護保険行政で決められる)
老齢基礎年金(65歳以上)が所定の計算式で基準以下の方に支給される年金生活者支援給付金が減額になる。

年金機構も、iDeCoなど確定供出年金担当者も自身管轄のことは責任をもって説明します。それによって年金額がこれだけ上がるよという見込みは理解できますが、周辺法の改正によりいかようにも状況が変わるため「損か得か?」はなかなか分からないのです。

まあそもそも寿命がわかりませんしね。1番のコツは、受け方を決めたら、もう後悔しない、損得考えない、楽しく生きよう・・です。